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わくわくドキドキ市民活動 (2008年4月)
北区で活動しているボランティア団体を広くご紹介するページです。NPO法人東京都北区市民活動推進機構(愛称KiVo)の広報部メンバーが、『みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)』登録団体を取材しています。
点訳グループ六星会
点訳グループ 六星会 は、視覚障害者のために点訳をしている団体です。
2008年1月22日の午後、スペースゆう(北とぴあ5・6階)にて、代表の笹川セツ子さんと みにきたWeb 担当の長谷川久子さんにお話を伺いました。笹川さんは、「子どもの頃は体が弱くて、喘息で3歳から6歳まで聴覚障害になり、苦労しました。小学校に上った時には妹が一緒に行ってくれて、私のために板書をノートに写してくれたんです。その妹は、仕事で結核がうつって 19歳で亡くなってしまいました。」「4人の子育てが終わった40代前半の頃、障害者のためにボランティアがしたいと思い立ち、カルチャーセンターに週に1回、1年間通って点字を習ったんです。」 それから北区社会福祉協議会主催の点字講習会で講師を務め、その修了生と立ち上げたのが六星会です。 その後の講習会(後半の4回は六星会主催)で会員を増やし、70人になった時に点訳グループ 六星会と点訳サークル六星会(福祉センタークラス)とに分かれ、現在も活動を続けています。 「視覚障害者の方に身の回りの情報を届けたいという気持ちは、今でも変わりません。会員の中から講師も育ち、連携プレーもできるようになって、充実しています。」 長谷川さんは、会員歴4年。昨年4月から みにきたWeb 担当になり、「活発に更新してほしいと笹川さんに言われ、ぷらざでいろいろ教えてもらってやり方を覚えました。」「まだ、一般の方からの反応はないですが、折々に更新をしていきたいです。」
点訳グループ 六星会は、区内の学校で点字の講習も行っています。私立順天中学では通年で10回、生徒全員に点字を教えている他、8年前から都立桐ヶ丘高校、今年度からは都立飛鳥高校、都立王子工業高校も活動場所となりました。 1月28日(月)の午後、都立王子工業高校での5回目の授業を見学しました。電気科の2年生17人のクラスが、5・6時間目「奉仕」の授業として点字を学びます。 笹川さんのほかに6人の会員が来校し、授業が始まります。この日の講師は、発足当時からのメンバーである林さん。会員お手製の一覧表を黒板に貼り、基本的な説明をした後、点字器と鉄筆で「六星会オリジナルテキスト」に載っている練習問題に取り組みます。会員全員が生徒さん達に小まめに声を掛けながら通路を回り、個人指導をしていきます。 最終ゴールは、予め学校側で用意した各人の名刺に点字で打った透明フィルムを貼り付けた「点字付き名刺」を作ること。透明フィルムは同行してきた視覚障害者の方(北区視覚障害者協会より派遣)に読んでいただき、OKがでるまで手直しをします。一緒に授業を受けた3人の先生方が生徒さん達を励ます中、皆が集中して作業する様子は真剣そのもの、緊張した雰囲気が漂っていました。時間内に全員の名刺が完成し、皆の達成感を感じることができました。最後には生徒さん達に授業の感想を聞いたり、視覚障害者への質問コーナーがあったりと、視覚障害者への理解を深める工夫をされていました。
2月6日(水)、朝から雪が降る中、北区社会福祉協議会の2階に12人の会員の方たちが集まりました。毎週水曜日の10時から3時半頃までが定期活動日です。 壁際に置かれた点字プリンターの音が響く中、新しい点字器に団体名と番号を記したシールを貼ったり、点訳の原稿を仲間にチェックしてもらったりと、いろいろな作業が同時進行しています。作業の手を休めずに、これから授業をする小学校に行くメンバー決めや打ち合わせも行われています。笑い声が絶えない、楽しそうな雰囲気です。 発足当時からのメンバーである金子さんは、長く続いている理由を「ここでは強制されるということがないので、それぞれの都合に合わせて活動できるからでしょうね」と説明し、一昨年に入られたという田村さんは、「会員の一人に誘われて、面白そうだなと思って。他の会員さん達のパワフルさがとっても魅力的です」と、おっしゃっていました。
2月16日(土)、北区主催の『内田康夫ミステリー文学賞』の受賞式が 北とぴあで行われました。点訳グループ 六星会では、これまで 内田康夫シリーズを継続的に点訳されてきており、6月にオープンする新中央図書館に43冊分を寄贈するそうです。そんな経緯から、この日、会員の方たちが区から招かれ、内田さんと親しくお話をされたそうです。地道に活動を継続することの素晴らしさを感じさせるエピソードだと思いました。
上記の取材については、写真を多数使用した壁新聞『ぷらざNews』を作成し、《北区NPO・ボランティアぷらざ》サロンコーナーに掲示してあります。どうぞ、ご覧ください。 (取材:KiVo広報部 我妻澄江)
(1)団体立ち上げの時期・きっかけ 平成4年10月より、北区社会福祉協議会で半年の講習会を開き、その講座の修了生が平成5年3月点訳グループ 六星会を結成した。
(2)活動目的 点訳を通して視覚障害者への理解を深めると共に、北区におけるボランティア活動を更に充実、発展させること。
(3)活動状況 北区社会福祉協議会に毎週水曜日の午前・午後、定期的に集まって、添削・次の出前講座の打ち合わせ。
☆12月以降依頼されているもの 都立飛鳥高校・都立桐ヶ丘高校・私立順天中学校(4)会員数・会員構成 会員数 22名(男性2名、女性20名)
年代 40代〜70代
居住地域 北区以外3名(足立・荒川・葛飾)
職業 主婦・パート従業員(5)会の運営 ・代表1名、副代表3名、会計2名、書記2名、会計監査2名、備品管理2名、広報・記録2名
・役員会・運営委員会は毎月1回、会費年600円(6)活動を通して得たもの ・人数も丁度いい具合なのかもしれませんが、相手を立ててそれぞれの特徴を生かし、持ち味を生かしている。
・今まで講師を務めたことのない人でも講師になると、よく勉強して教壇に立っていると思いこんな経験が出来て・・・と感謝しています。(7)近日中の参加可能な活動
(入会希望者が見学・体験できるもの)・私立順天中学校。
・余裕のあるときは内田康夫の本の点訳をしています。40冊終了。(8) P R
・点字器も150台を持っていますので出前講座がどこでも出来ます。
・エレベーターの中で、駅で点字が読めたら話題も広がりますよね。
・視覚障害者の心の叫びを聞いてください。
・いつでも点訳に興味がある方はお電話ください。
(9)ホームページ 電話番号 03-3914-6422
みにきたWeb
http://minikita.kitaku.net/gnkk01/mypage/index.php?gid=G0000029
★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
(HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/ )
2008年3月31日更新版
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